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F.S

大学では科学全般を学んだが、研究室では稲の種子(米粒)の成分と遺伝子との関係を研究していた。家族に医療関係者が多いが、医学より医療を外から支える仕事を志向してイノメディックスを志望。現在、二病院を担当し、あらゆる科に足を運び、営業に取り組んでいる。

多種多様な人と語ることから仕事は始まる

私の祖父は小児外科のドクターでした。私自身はサッカーに熱中し過ぎてドクターを志望しませんでしたが、祖父の苦労を見ていて、違う角度から、手術をはじめとする医療をより楽に、安全にできるようにしたい、と感じ、そこから医療業界に関心を持ちました。当社を選んだのは非常に扱っている商材が多く、自分が提案する選択肢が豊富であるからです。

入社してからずっと国立営業所で営業をしてきました。今、600床ほどの大規模病院を一人で、他に1000床を越える大学病院を二人で担当しています。特定の科でなく、あらゆる科を訪問し、ニーズをお尋ねしています。

日常的な業務としては医療用マスク、防護服、手袋などの納品があります。さらにご要望に応じ、吻合器(組織の切断と同時に縫合もできる医療機器)、手術支援ロボットの消耗品などの医療機械を提供しています。

この仕事の大きな特色は一人の営業が対話する人間の数が非常に多く、多様であることだと思います。ドクター以外の医療スタッフとも話しますし、用度課(病院の消耗品や事務用品を購入・管理する部門)と話すこともあります。同じ病院でも科によって雰囲気が違うし、当然ですがドクター一人ひとりの性格も異なります。ですから私の個性を積極的に出した方が良い場合もあれば、そうでない場合もあります。マニュアルも正解もない仕事と言えるでしょう。

自己判断できる範囲の広い仕事

私たちは病院にとっては部外者ですから最初は壁を感じることもありますが、足を運んでいると、親しいドクターができてくるものです。そこを起点にさまざまな依頼、相談が出てきます。それに対応し、多忙なドクターが判断しやすいように動きます。例えばFFP(新鮮凍結血漿/-20度以下で保存するので解凍して用いる)の解凍機を探してほしい、と言われたとすれば、ドクターの要望などを前提に、候補となる製品を選び、なるべく早く提案します。そしてドクターが私の意見、説明を聞き、選ぶだけですむように考えるわけです。

このように自己判断できる範囲が広いことがやりがいにつながっています。いつどの科の誰を訪問するのか、数ある製品の中からドクターの要望に合うものはどれなのか、私の意思と価値判断で選び、おすすめすることができます。会社として重点的に販売する製品や訪問する科の指針はありますが、その中での裁量もかなり一人ひとりに任されています。またメーカーに対し、ドクターの反応や感想を伝えることもします。

現在、主に担当している病院はほぼ一人だけで営業しているので今後、新人などが配属されたら、より幅広い、一人ではできない営業活動をしてみたいと考えています。