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業界を知る

2.医療機器商社について

医療機器業界とは

医療業界は大別すると、病院・診療所等の医療機関、医薬品業界、そして私たちイノメディックスが位置する医療機器業界に分けられます。 

医療機器はさらに研究・開発の場で使用される基礎研究用機器と、病院や医院の臨床の場で使用される治療用・診断用機器、およびディスポーザブル(使い捨て)製品に細分化されます。

医療機器業界の特徴

医療機器業界には大きな特徴があります。まず第一に専門家としての高い商品知識と医学知識を求められます。高度化していく基礎研究機器、治療用・診断用機器を販売するには、実際に扱う医師や専門技師から信頼を得て、パートナーとしての関係を築かなくてはなりません。 

第二に医療の中でも成長著しい業界であること。医薬品市場が約6兆円といわれているのに対して、医療機器業界の市場は約2兆3千億円ですからおおよそ4割の市場規模ですが、高度・急性期医療などの時代背景から、医療機器が占める割合は年々増加しています。 

そして最後は多くの取扱品が多品種少量生産なことです。医薬品が約1万8千種なのに対して医療機器は数十万種を超える膨大な商品があります。限定した商品だけを開発している企業も多く、日本国内では従業員数が少ない小規模なメーカーが多数を占めています。 

従業員規模でみると3,000人以上の大企業は2%に過ぎないのに対し、50人未満の企業の割合は6割を占めています。アメリカでも同様で、従業員数が10人未満の企業が5割、50人未満の企業は8割を占めています。

医療機器商社の役割

このような特徴から、医療器機業界において商社は大変重要な役割を果たします。たくさんのメーカーから多様な商品を調達し、現場のニーズに応じた最適な組み合わせを考え、システムとして納品する。大量生産大量消費による画一的な商品・流通にはなりづらいため地域に密着したきめの細かい対応が求められるのです。 

いわゆるディーラー機能のみに重点を置いている商社がまだまだ多いのですが、イノメディックスは製品捜索・選定・調達、機能やスペック・操作の説明、さらには納品時の設置、メンテナンス等にも注力しています。医療現場とメーカーとのインターフェイスとして様々な役割を果たしていくべきだと考えています。