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M.S

大学では英語を学び、在学中に念願の米国留学も果たした。就職に当たっては、医療への興味とコミュニケーション力を活かせることから、メーカーと医療現場をつなぐ仕事として商社を志向した。入社後は埼玉県の3次救急指定病院を担当し、ディスポーザブル製品を中心に営業をしている。

新人として先輩それぞれの営業スタイルを学ぶ

就職のときはさまざまな業種の企業に足を運び、インターンも経験しました。その中で、医療関係者と直接話し、その役に立てるこの業界に興味を持ちました。特に商社は、数多くの製品の中から医療現場の要望に合った製品を提供できることに大きな魅力を感じました。中でもイノメディックスを志望したのは、市場の大きい首都圏に強いこと、面接のときの雰囲気が良かったことがポイントです。

入社して埼玉営業所に配属され、先輩社員に同行してさまざまな病院に足を運び、製品や医療の知識を得るとともに、営業がどのようにドクターとの人間関係を作るかを学びました。人によって営業スタイルが随分異なることもわかり、各先輩の長所を自分に取り入れようと意識しながら歩きました。

一人で活動するようになってからは約540床の3次救急指定病院をメインに担当しています。私が扱うのはガーゼ、注射針、鋼製小物(ピンセット、メス、ハサミ、鉗子など)、カテーテル、手術着などのディスポーザブル製品が中心。ときにはCT、MRIなどの高額な医療機器の導入にも関わります。病院で購入を管理しているのは管理課やSPDと呼ばれる院内物流部門なので、そうした部門を訪問して説明をします。もちろん選んでいただくには現場での使い勝手が重要ですからサンプルを提供し、試していただくこともしています。

現在、新型コロナ拡大の中、メーカーの営業が病院に入れない、輸入製品が入荷しないなどの厳しい状況がありますが、これに対しても、先を予測しつつ発注量を増やす、国産製品で代替するなど、手を尽くして解決しています。

医療現場の多様な要望に応える喜び

一人立ちして間もない頃、ME(臨床工学技師)から小児病棟で用いる経腸栄養用輸液ポンプ(口から栄養を摂取できない患者さんの腸へ栄養剤を送り込む装置)の要望を受けました。複数の企業の競合となりましたが、私が紹介した製品を、使いやすい、と選んでいただけたときは達成感がありました。呼吸器外科のドクターに、通電性のない加熱メスがないかという相談を受け、探し出して紹介、実際に手術で使っていただいたこともあります。このときも微力ながら医療の一端を担っている喜びを感じました。このように医療現場の多種多様な要望に応えていくことは大きなやりがいになっています。

私自身の今後の課題は、医療知識を増やすこと。まだわからない専門用語、知識は多いうえ、医療の世界は日進月歩で常に新しいことが出てきます。営業力も高め、これから入社する後輩に憧れられるような社員になるのが当面の目標です。